夏休み、当教育委員会では、数年前から児童預かりをしております。担当者M君は超頑張っています。私(学芸員)も少しだけ手伝いをしますが、昨日は子供たちと一緒に、「マンモスの壁画を描く」と「土偶を折紙で作る」をしてみました。
マンモスの壁画については、昨年、当館で五十嵐ジャンヌ先生に教えていただいたワークショップをもとにしています。
今回は、はじめに模型を見ながらマンモスを描いてみて、そのあと旧石器人の描いたマンモス壁画の特徴を伝えながら再度描くという方法をとってみました。
相手は小学校4年生以下でしたが、これが旧石器時代と呼ばれる時代のヨーロッパの洞窟壁画をもとにしていることも説明しながらです。マンモス(ケナガマンモス)という生物の説明もします。氷河期という言葉も使います。
全部は理解できないかもしれません。しかし私は、このレクチャー部分も重要と考えています。
土偶については、縄文時代の説明からです。台所の鍋と縄文土器の関係、土偶と埴輪は別である、国宝ってなに?もちろん質問が出れば、精一杯答えます。
色々と制約もあり、粘土ではなく折紙という手法ですが、作る喜びも体験してもらえればと。なお、土偶の折紙については、『折る土偶ちゃん ー作って発掘・縄文おりがみ』(朝日出版社・文:譽田亜紀子/折り紙+装丁:COCHAE)を参考にさせて頂きました。
当博物館では、常時ワークショップなどを行う余裕がありませんが、学ぶ大切さを伝えることは、忘れずにいたいと思います。