(撮影 佐々木由香)
まだまだ暑い8月下旬の2日間、植物考古学の第一人者である佐々木由香先生率いる昭和女子大学の研究チームが、北相木村考古博物館にて、栃原岩陰遺跡の植物遺存体の調査を行いました。
栃原岩陰遺跡の発掘調査時には、堆積していた土の一部を木箱に入れ保存していましたが、佐々木先生のチームはこれを水洗し、微細な骨の欠片や植物の炭化種子等を拾い出しています。これまでにも、一万年前のアズキの仲間の発見など、数々の成果がありましたが、今回はさらにこれを進めました。
詳しい分析結果はこれからですが、新たな発見もあるでしょうか?
ただし、目立つような発見がなくとも、データの蓄積は大切なことです。また、若い皆さんが、生きた資料で経験を重ることは重要で、栃原岩陰遺跡の資料がその役に立ったのであれば、当館にとっても大変嬉しいことです。
またぜひお越しくださいね。