みなさんこんにちは。御座山にも雪が降り、いよいよ本格的な冬がもうそこまで来ている様です。朝夕とも氷点下にとどきそうな凍みこみが連日続いていますが、11月9日の夜には本当に寒い中、小学生が、「マイわらでっぽう」を持参して村伝統行事の「とうかんや」を村のあちらこちらで行っていました。
もう少したつと初冬の風物詩、野沢菜の漬け込みが各家庭の軒先で始まります。今から美味しい漬物が食べられると思うと楽しみです。
さて、今年の夏から秋にかけて、村では色々な記念イベントが行われ、新たな調査研究も始動し始めました。
今年は、山村留学事業30周年を迎え、10月29日に記念式典を行ったところ北相木から巣立って行った多くのOBなどが集まって頂き、盛大に開催することができました。30年の間に延312名の山村留学生、そしてその家族、多くの関係者の方々とつながりを持つ事ができましたが、このイベントを機会にOB会(北相木サーモン会)が結成されました。人の繋がりを大切にし、色々な方々を暖かく迎え入れられるような村づくり、魅力ある村づくりをしていこうとするものです。この長い間で事業を止めることなく続けられたのは色々な方々の力があろうかと思いますが、受入農家さんの力には本当に頭がさがる思いです。
次に、調査研究の話に触れたいと思います。今年から本格的に、Iターン世帯の奥様方が中心になって、「亜麻」という植物を使った仕事づくりに取り組んでいます。亜麻は良質な油や繊維の採取、そして観賞用花にと幅広く恵みが得られるスーパーな植物なのですが、今年は新たな試みとして親子で亜麻の収穫体験をし、収穫した種を使ったお菓子作りや繊維を使ったアクセサリー作りを行いました。物を作ってお金にする事の大変さや大自然にふれながら収穫し、色々な物に加工する楽しさを親子で楽しんだところです。都会からの親子も招いての結構大人数でのイベントでしたが、都市との交流事業や小学校での屋外教室など色々な事ができそうな手応えを感じた事業となりました。
次に、村産材(カラマツ)の有効利用を目的とした家具作り研究です。地域の中にいる、伐採士さん、大工さん、建具屋さん、役場職員が研究グループを立上げ、村有林をベースに伐採し→加工・製造→商品化→販売までを一貫したシステムで行おうと取り組んでおり、カラマツの特徴を活かした北相木村ブランドの商品化に向けて奔走しています。これについても山林整備との一体化した仕事づくりにしていこうとするものですが、ぜひ成功する様に頑張っていってもらいたいと思います。東京での展示会やインターネットでの公表・販売も考えている様なので、是非ご期待ください。