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首都大学東京による相木川流域洞窟・岩陰遺跡調査

川を渡る人たち
川を渡って

ここ、相木川付近、八ヶ岳起源の泥流分布域には、国史跡栃原岩陰遺跡ような岩陰状地形が多数存在しており、北相木村内でもその数は100を超えています。

 

崖を上る人たち
崖を登って

このような背景をもつ当地域で、山田昌久教授を中心とした首都大学東京の考古学研究室により、考古学実習を兼ねた長期的な調査研究が行われます。本年度は9月17日より10日間、北相木村内で岩陰地形の分布並びに測量調査を行いました。

 

岩陰部の発見と測量
岩陰部の発見、そして測量

今回の調査により、これまで不明瞭の部分もあった岩陰の地点や川との比高差、そして、それぞれが遺跡であるかどうかの可能性を検討することが出来ました。

 

夜に行われた勉強会
夜の勉強会

今後は発掘調査を視野に入れより細かな調査になるかと思います。
参加した学生の皆さんは、3食自炊でしたが、怪我もなく、それぞれが良い経験を積んだようです(2007年10月10日)。

 

坂上遺跡

2つ並べた土器の写真

1998年の7月に発掘を行い、縄文早期から後期に及ぶ大量の土器が出土しました。特に後期の埋甕(写真)はほぼ完全な形で出土しています。また縄文中期では関東地方や北信地方との交流を思わせる土器も沢山見つかっています。
他にも平安時代では墨書土器(墨で書いた文字や記号の付いた土器)も出土しており、そのころの北相木村の様子を知る貴重な資料になるかも知れません。