栃原岩陰遺跡は、1965年から発掘調査がなされましたが、その際、埋まっていた土の一部をサンプルとして保存していました。
今回その土層サンプルを分析し、中に入っていた植物などの痕跡を探し出すことになりました。総重量およそ50キログラム。
縄文時代早期の植生や、自然環境に迫る目的です。どんな結果が出るでしょうか?今から楽しみです。
学芸員 ふじもり
北相木村考古博物館の学芸員です。ここから村の文化財や考古学の情報を発信していきます。
栃原岩陰遺跡は、1965年から発掘調査がなされましたが、その際、埋まっていた土の一部をサンプルとして保存していました。
今回その土層サンプルを分析し、中に入っていた植物などの痕跡を探し出すことになりました。総重量およそ50キログラム。
縄文時代早期の植生や、自然環境に迫る目的です。どんな結果が出るでしょうか?今から楽しみです。
11月3日 木曜日 〜11月6日 日曜日 、村総合文化祭につき、考古博物館を無料開放します。
この機会に、ぜひご来観下さい。
(開館時間は通常通りとなります)
今年も開催されました、栃原岩陰遺跡フェスティバル。通称「栃原ROCKフェス」。今年のテーマは、海!
しかし、当日の朝は雨。そして、東京からの新幹線が遅れているという情報があり、講師やスタッフが時間に間に合わないかもという、波乱の幕開けとなりました。果たして、無事オープニングを迎えたのでしょうか…。
午後1時、結局新幹線は20分程遅れたものの、皆さん予定通りの時刻にお越し頂き、定刻通りに始めることが出来ました。
まずはステージ上に、今回のスペシャルゲスト富山県の町田賢一先生が登場。自らが調査された、富山県富山市の「小竹貝塚」の成果から、海辺の縄文人の生活を紹介して頂きました。安定の分かりやすいトークで、とても勉強になりました。
次に、レギュラーゲストの明治大学藤山龍造先生にもご登壇頂き、トークセッション「栃原岩陰遺跡の人々は、海を見たか?」の開始。
標高930メートル、海からはおよそ150キロメートルの山国にある栃原岩陰遺跡で、海の貝が130点近く見つかっている不思議。その謎に挑むというものです。結論はなかなか出ませんが、当館館学芸員の不躾な突っ込みにも丁寧に応えて頂いたお二人のゲストのおかげで、様々な可能性を提示出来たと思います。
打ち合わせゼロで挑んだトークセッション、いかがでしたでしょうか?
後半は、各種体験コーナー。
定番の弓矢体験は、スタッフの丁寧な指導で、何度か的に当たっていましたね。
山崎さん、栗田さん、ありがとうございました。
縄文食?も実は2回目。
以前はイノシシに近いブタ肉と、最近話題の大豆(縄文人が、ダイズやアズキの仲間を食べていた可能性が高まっているのです)を一緒に煮込んで、塩と少々のごま油で風味を付けたものを提供しましたが、今回はテーマが海ですから、これにアサリを加えてみました。
意外と好評?で、ほぼ完食でしたよ。
杉木さん、尾崎さん、山村留学センターの楠川さん、ありがとうございました。
さらに今回の目玉。貝殻を使ったアクセサリーづくり。
上に書きましたように、栃原岩陰遺跡では海の貝を加工した製品が100点以上出土いしていますが、これをもとに、アクセサリー作りに挑戦です。指導にあたって頂いたのは、大阪のきしわだ自然資料館の皆さん。なんとこのために、遠路はるばるお越し頂きました。
用意したか各種タカラガイやその他の材料を使って、穴を開けたり削ったり磨いたりして、個性豊かなネックレスを作りました。
風間さん、児嶋さん、鈴子さん、田中さん、ありがとうございました。
この後は、村の方々も交えた懇親会に。とても楽しく、また今後につながるお話ができました。
さてこんな感じで、ワークショップ含め70名近い方にご参加頂いた今回のフェス。皆さん本当にありがとうございました。
来年はぜひ、もっと多くの方に集まって頂けますよう、企画を練りたいと思います。
尚、今後とも、愛称は「栃原ROCKフェス」で!
北相木村考古博物館の学芸員です。ここから村の文化財や考古学の情報を発信していきます。