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栃原岩陰遺跡フェスティバル2016 内容のお知らせ

さて、いよいよ準備も本格始動です。今年は以下の内容を予定しております。是非、ご参加下さい。

栃原岩陰遺跡フェスティバル
メインテーマ 君は、海を見たか…

山国信州の栃原岩陰遺跡で出土している、おそよ10,000年前の、海の貝殻で作られたアクセサリー。
今年はその謎に迫っていきたいと思います。

開催日時

10月9日 日曜日

集合場所

北相木村中央公民館(役場・博物館併設)

ゲスト

  • 町田賢一(公益財団法人富山県文化振興財団埋蔵文化財調査事務所)
  • きしわだ自然資料館の皆さん
  • 藤山龍造(明治大学文学部准教授)

総合司会

藤森英二(北相木村考古博物館学芸員)

日程・内容

  • 13時~13時50分
    基調講演「海から見た縄文時代」 町田賢一
  • 14時~14時40分
    トークセッション「栃原岩陰遺跡の人々は、海を見たか?」
    町田賢一・藤山龍造・藤森英二
  • 15時~16時30分
    縄文体験(弓矢体験、縄文食の試食等)
    博物館の見学(説明有り・当日入館無料)

以下、要電話予約

  • 15時~16時
    ワークショップ「貝殻のペンダント作り」指導 きしわだ自然資料館の皆さん
  • 18時~20時
    縄文の夕べ(考古学者との交流食事会)
    長者の森・ロッジ泊

諸注意

  • 講演会・縄文体験は無料でご参加頂けます。申し込みは不要です。
  • 「貝輪のペンダント作り」「交流会」にご参加頂く場合は、事前の申し込みが必要です。
  • 長者の森宿泊1人8,000円(9日夕食、10日朝食込み)
  • 参加人数により、各体験に時間や人数の制限を設ける場合があります。
  • その他、都合により内容が異なる場合がございます。ご了承ください。

問い合わせ、お申し込みは

北相木村教育委員会 担当 藤森英二まで、お電話下さい。
0276-77-2111

博物館8月イベントの報告

河原で釣りをしている写真

8月に入り、博物館では「縄文釣り体験」「シカ角のアクセサリー作り」を行いました。

まずは「縄文釣り体験」。これは栃原岩陰遺跡出土の骨製の釣針をモデルに、実際にシカの骨を石で磨いて、マス釣りに挑戦するものです。

シカの骨を石で磨いた釣り針写真

目指すは、このような形。これに餌(今回は練り餌とブドウ虫)を付けて、魚を釣るわけです。

シカの骨を石で磨いている写真

河原の石で、ゴシゴシ磨いていきます。

大勢の人が釣りに挑戦している写真

さて、釣れるかな?

男性が魚を釣った写真

釣れました!

男の子が魚を釣って横の子供2人も喜んでいる写真

釣れました!!

女性の方が魚を釣った写真

釣れました!!!

釣れた皆さん、お見事です。
本当のことを言いますと、この釣針での釣りは、難易度が高いのです。現在の釣り道具がいかに洗練されているかも体感できます(笑)

この後は、マスのつかみ捕りに移行。さらに、黒曜石の石器を使って、マスのお腹を割いてみました。
普段魚に触ったことのない皆さんには、どう見えましたか?

縄文式アクセサリー300円と書いた紙とシカの角の写真

続いては「シカの角アクセサリー」。
こちらは8月14日の「長者の森フェスティバル」において行いました。
ディスプレイが、簡素過ぎですねぇ(笑)

女性や子供がシカの角を石で磨いている写真

製作自体はお手軽で、切断したシカの角を、やはり石で磨くのみ。ヒモを通せばペンダントの完成です。

ただし、実は栃原岩陰遺跡では、角製のアクセサリー(装身具)は出土していません。あるのは骨やクマの牙、あるいは貝殻を利用した物です。
この辺りは検討課題ですが、実際に石で磨く(削る)感覚は、味わって頂けたかと思います。

さて、いかがだったでしょうか。

実は運営側からすると、色々と検討課題が多く残りました。ご迷惑をおかけした点もあったかと思います。
またこの先、どういったかたちで、このような体験(ワークショップ?)を続けていくべきか、考える時期かとも思いました。
参加した方の感想も、是非お聞かせ下さい。

シカの角を使った「縄文アクセサリー作り」のお知らせ

シカの角を使ったアクセサリーの写真

直前のお知らせで申し訳ございません。
8月14日 日曜日 、北相木村の「長者の森フェスティバル」にて、当館学芸員による、シカの角を使った「縄文アクセサリー作り」が行われます。
夏休みの思い出作りに、ぜひおいで下さい。

(アクセサリー作りは有料となります)