6月15日 土曜日 、施設内工事による停電のため、午前9時〜午後1時まで休館とさせて頂きます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
北相木村考古博物館
6月15日 土曜日 、施設内工事による停電のため、午前9時〜午後1時まで休館とさせて頂きます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
北相木村考古博物館
博物館前の桜が満開となりました。
お花見をかねて、ぜひお越し下さい。
北相木村を代表する遺跡である、栃原岩陰遺跡。この遺跡、実はまだ正式な報告書が出されていません。北相木村考古博物館では、未発表の資料について、毎年少しずつですが整理作業を行っています。
今年も3月8日~10日の3日間、早稲田大学考古学専攻の関係者やOBの皆さんが、この作業に集まってくれました。
昨年までの続きとして、平成21年に返還された、栃原岩陰遺跡1~4区出土の縄文早期土器片(コンテナボックス50箱分)の整理作業(断面実測作業・分類・データ入力)を行いました。
栃原岩陰遺跡の土器のうち、早期はじめ頃の「表裏縄文」土器は、バラエティーに富んでいて、分類も難航します。
また今回は、これまでに分類の行われている獣骨について、石器による解体痕などの検出を試みました。
シカの骨98点を分析したところ、石器による解体痕のあるもの40点、焼割痕のあるもの17点、被熱痕のあるもの11点、二次加工のあるもの2点、小動物による咬痕のあるもの3点が確認出来ました。
今後は、分析点数を増やし、さらに砥石や剥片石器の詳しい観察から、動物利用の具体的な復元を目指したいと思います。
このような地道な作業が、考古学には必要です。栃原岩陰遺跡の正報告書刊行を目指して、これからも努力していきたいと思います。
参加された皆さん、ありがとうございました。
北相木村考古博物館の学芸員です。ここから村の文化財や考古学の情報を発信していきます。